子どもが“自分で動けた日”|食器をそっと片づけてくれた小さな“できた”

今日の"できた"のきろく

いつもは片づけられなかった食器

ごちそうさま → 即あそび!が定番だったわが家

食事が終わると「ごちそうさま!」と同時にダッシュで遊びに向かうのが、わが家の定番。
私はその後ろ姿に向かって、「食器はかたして〜!」と毎日言うのが習慣になっていました。

その声かけも、もはやルーティンのようになっていて、
正直なところ少しだけ“またかぁ…”という気持ちが湧くことも。

きっと、同じ経験をしている方も多いと思います。

声をかけても動かない…母の小さなモヤモヤ

「片づけてほしい」
「でも言ってもなかなか動かない」

そんな日が続くと、ちいさなモヤモヤがたまります。

食事のあとの時間が、いつもちょっとだけ慌ただしくなるのが日常でした。

ある日のちいさな変化

「かたして〜」と言おうとした直前に気づいた小さな変化

ある日の食事後。
いつものように「かたして〜」と言おうとしたら

「あれ?今日はなんだか動きがちがう?」

 ふとそんな予感がして、声をかけずに様子を見ることにしました。

すると——

自分からすっと食器を運んだ!その一歩がうれしい

わが子が自分で、食べ終わったお皿をそっと持ち上げて、
 キッチンまで持ってきてくれたのです。

「えっ、ほんとに!?」とびっくりしつつ、
胸の中がふわっと温かくなる感覚。

いつもはできないことが、
 “今日はできた”

たったそれだけのことだけれど、
その一歩がとても大きく見えました。

「ありがとう」のひとことが作る空気

「進んで片づけてくれてありがとう」だけで気持ちが動く

私はすぐに笑顔で伝えました。

「進んで食器をかたしてくれてありがとう。お母さん、すごくうれしいよ。」

その瞬間、息子がちょっと照れたように、でも誇らしげに笑いました。

照れながらの「当たり前でしょ」が、成長のサイン

「かたすのは当たり前でしょ。」
——なんて言いながら、どこか得意げな表情。

その姿を見て、
“ちゃんと見つけることができてよかったなぁ” と私まで嬉しくなる瞬間でした。

あの日は、息子だけじゃなく、
私の心にも小さな“できた”があった気がします。

親も気づいたこと

親の“気づく”が子どもの“やってみよう”につながる

子どもの行動は、
すぐに変わる日もあれば、変わらない日もあります。

でも、
「いつもとちがう?」

 その小さな気づきを逃さずに見てあげるだけで、
子どもの“やってみよう”が育つんだなぁと感じました。

できた瞬間は逃さず、あたたかく受けとめたい理由

特別な言葉じゃなくていい。
「ありがとう」
「自分でできたね」

そんなシンプルな言葉でも、
子どもの自信は静かに育つ。

今回のエピソードは、
“できた瞬間を見つけることの大切さ” を
改めて教えてくれたのでした。

“できた”を見逃さないということ

子どもの成長は、大きなできごとよりも、
日々の中にひそんでいる小さな“できた”の積み重ね。

それに気づけた日は、
その日がちょっとだけ特別に感じます。

あの日見つけたのは、
わが子が食器を運んでくれたという小さな成長。
でも、その小さな一歩は、わが家にとって大切な宝物でした。

今日もまた、子どもの“できた”を見逃さずにいられたらいいなと思います。

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