「ぼく、忘れ物多いからな〜」と自分でわかっていること
「ぼく、忘れ物、多いからな〜」
ある日、わが子がぽつりと言いました。
責められたからではなく、自分のことを冷静に見ているような口ぶりでした。
先生から「忘れないように」と言われていたプリント。
それを忘れてしまい、少し注意を受けたそうです。
怒られたこと自体もショックだったと思いますが、
それ以上に心に残ったのは、
「先生が大変になってしまって、迷惑をかけちゃった…」
という気持ちだったようでした。
忘れ物を「仕方ない」で終わらせなかった
自分なりに考えた対策
それからしばらくして、ふと気づくと
わが子の手の甲にサインペンで文字が書いてありました。
「なにそれ?」と聞くと、
「忘れないようにメモしてるんだよ」
とのこと。
忘れっぽい自分を責めるのではなく、
「じゃあ、どうしたらいいか?」を考えて
自分なりの方法を見つけて行動に移した。
その姿に、私ははっとしました。
「忘れっぽいから仕方ない」じゃなかった
忘れ物は、すぐに直るものではありません。
でも大事なのは、
“忘れやすい自分を知った上で、どう工夫するか”
それができたこと自体が、
大きな成長だと感じました。
声をかけた一言と、返ってきた笑顔
私はこう聞いてみました。
「その工夫、いいね。効果出てきた?」
すると、少し得意そうに、
「ばっちりなんだよ。忘れ物、少なくなった!
でもこれさ、消えにくいんだけどね(笑)」
と笑いながら答えてくれました。
うまくいった実感と、
ちょっとした困りごとも含めて、
全部ひっくるめて前向きに話してくれる姿が印象的でした。
この出来事から感じた成長ポイント
① 自分の課題を自分で理解していた
「忘れ物が多い」ということを、
人に言われる前に自覚できていたこと。
② 課題に向き合い、行動に移せた
気づくだけで終わらず、
「どうしたらいいか」を考えて実行できたこと。
③ 成果を感じ、自信につなげている
忘れ物が減ったという実感は、
「自分の工夫は役に立つ」という自信になります。
親として伝えたかったこと
私は、こんなふうに声をかけました。
「そうやってね、自分の苦手を工夫して対応できることって、
大人でもむずかしいときがあるんだよ。
自分で考えてできたの、ほんとうにさすがだね」
忘れ物がゼロになることよりも、
“自分の苦手とどう付き合うか”を学べたこと。
その価値を、言葉にして伝えたいと思いました。
親にできるのは「できた行動」を見逃さないこと
子どもの課題は、つい「直すこと」に目が向きがちです。
でも本当は、
✔ 気づけたこと
✔ 考えたこと
✔ 行動に移せたこと
そこにこそ、成長の芽があります。
それを見つけて言葉にしてあげることで、
子どもは「また工夫してみよう」と前を向けます。
まとめ:苦手があるから、工夫する力が育つ
忘れ物は、これからもあるかもしれません。
でも、
自分の苦手を理解し、
どうしたらいいか考え、
行動に移せたこと。
それは、これから先もずっと役に立つ力です。
手の甲の小さなメモは、
わが子の大きな一歩でした。
