人の不機嫌に振り回されない心を育てる
朝の出来事から生まれた「そっと思いやる視点」
ある朝のこと。
学校へ行く準備をしていたわが子が、少し強めの口調でお父さんに注意されました。
理由は本当に小さなこと。
でもその表情や声のトーンだけで、子どもの心はしゅん…と沈んでしまいました。
私はすぐ励ましたり否定したりせず、まず気持ちが落ち着くのを待ちました。
「家族だと”理由”って分かるよね」
小さな気づきを渡すことから始める
子どもが少し落ち着いた頃、そっと話しかけました。
「今日のお父さん、ちょっとご機嫌ななめだったよね。
あれね、きっと寝不足なんだと思う。」
子どもはうなずきながら、
「なんかそんな気がしてた」とつぶやきました。
家族だから読み取れる気持ち
長く一緒に過ごしている家族だからこそ、
「食欲ない、疲れているのかな」
「昨日帰ってくるの、とても遅かったよね」
と、なんとなく察することができます。
だから、少しだけ受け止めやすかったり、許せたりするんですよね。
「でも外では”理由”は見えない」
不機嫌の理由は見えないことが多い
私は、続けてゆっくり伝えました。
「でもね、学校や外で誰かが不機嫌だったとき、
理由って分からないよね。
そういうとき、こっちまでイヤな気持ちになることあるよね。」
子どもは静かにうなずきました。
相手の背景を想像してみる
そこで、そっと言葉を添えました。
「でも、今日のお父さんみたいに寝不足だったり、
家を出る前にイヤなことがあったり、
本当はしんどい気持ちだったりするのかもしれないよね。」
すると子どもは、ふっと表情がやわらかくなり、
「たしかに、そう思えたら気にしなくてよさそう」と笑ってくれました。
数日後。うれしい変化が生まれた
学校で起きたこと
それから数日後。
学校から帰ったわが子が、笑いながらこう話してくれました。
「今日ね、先生が朝からプリプリしてたんだけど、
あ!もしかして家で何かあったのかも!って思ったら
全然イヤじゃなかった!」
その言葉に、私は心の中でそっと拍手しました。
受け止め方が変わると世界が変わる
相手の気持ちを想像しながら、
自分の心を守る考え方ができている。
その姿が、とても頼もしく見えました。
今日生まれた、小さな学び
✔ 見えない理由があるかもしれない
不機嫌の裏側には、その人なりの事情がある。
✔ 視点が変わると気持ちが軽くなる
「なんで?」より「何かあったのかな?」へ。
✔ 言い聞かせるより、一緒に考える
正解を押すより、考え方をそっと手渡すほうが届きやすい。
まとめ:やさしい視点が心を守る
人の機嫌は変えられません。
でも、自分が「どう受け止めるか」は選べます。
今回の出来事が、
これから子どもが出会う人たちとの関わりの中で、
自分の心を傷つけすぎずに過ごせるヒントになればいいなと思います。


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