
断れない子どもが抱えやすいしんどさに、どう寄り添えばいいのか悩んでいた時に手に取った一冊です。
学校で友だちの相談にのったり、頼られることが多いわが家の娘。
周りから信頼されている姿はうれしい反面、
あるときふと、こんな言葉を口にしました。
「でも…あの子、とっても大変で」
話を聞いていくうちに、
その“大変さ”を娘自身が一緒に抱え込み、
悲しい思いをしていることに気づきました。
自分の気持ちがいっぱいなときには、やんわり断りたい気持ちはあるのに、断れない。
友だちのことが、いつのまにか自分事になってしまっている——。
断れない子どもが抱えやすいしんどさに、 親としてどう寄り添えばいいのか。
そんなとき、親子で手に取ったのが
『子どもを守る言葉「同意」って何?YES、NOは自分が決める!』でした。
■断れない子どもが抱えやすいしんどさ
軽い相談ならまだしも、やさしすぎる子どもほど、
重たい話が続くと、娘自身が心から疲れてしまっている様子でした。
「やさしい子だからこそ、無理をしてしまう」
そんな状態をどう支えたらいいのか、
私自身も答えを持てずにいました。

この本を知ったとき、
“同意”“YES・NOを自分で決めていい”という言葉に、
今の娘に必要な視点かもしれない、と感じました。
■「同意」を知って、親子の見え方が変わった
よかったところ
この本は、
「相手を大切にすること」と「自分を守ること」は
同時にあっていいんだよ、漫画仕立てでやさしく伝えてくれます。
特に印象に残ったのは、
YESと言ってもいいし、NOと言ってもいい。
途中で変えてもいい。
というメッセージ。
自分の正直な気持ちを大切にすることを
子どもの言葉で教えてくれました。
好みが分かれそうなところ
派手なストーリー展開がある絵本ではありません。
考えながら、対話しながら読むタイプの一冊なので、
一気に読み進めたい子には物足りなく感じるかもしれません。
■バウンダリーとは?友だちの問題を抱え込まないために
また、この本を通して、
親子ではじめて バウンダリー(心の境界線) という考え方を知りました。
「相手の大変さを思うこと」と
「その大変さを自分が引き受けること」は違う。
そのことを、
娘自身の言葉で少しずつ整理できるようになっていったのです。
親向けのひとこと補足
子どもが誰かの悩みを抱え込んでいるとき、
「やさしいね」「頼られてるんだね」と声をかけたくなることがあります。
でも同時に、
そのやさしさが“無理”になっていないかを
大人が一緒に確認してあげることも大切だと感じました。
バウンダリーは、
相手を遠ざけるための線ではなく、
自分の心を守りながら関わるための線。

親がこの考え方を知っているだけで、
子どもにかけられる言葉が、少し変わる気がします。
■ 断れない・やさしすぎる子どもがいるご家庭へ
- やさしくて、頼まれると断れないお子さんがいる方
- 友だち関係で疲れやすい様子が気になる方
- 子どもに“自分を守る感覚”を伝えたい方
- 親子で対話しながら読める本を探している方
こうした悩みがあるご家庭へのヒントのひとつになるのかなと感じました。
■ 関連記事|断れない子どもへの関わり方ヒント
ひとことまとめ
相手を思いやる気持ちを大切にしながら、
同時に自分の心も守っていい。
この本は、
その感覚を 親子で共有するきっかけをくれました。
“やさしさ”が、 無理や我慢になってしまう前に。
そっと手渡したい一冊です。
興味があったら、読んでみてください。



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