子どもと話していると、ふとした瞬間に
「あ、こんなに成長していたんだ」と気づかされることがあります。
今回お話しするのは、わが子が学校の習字の授業で体験した、
“ピンチをチャンスに変えた出来事” です。
この小さな成功体験は、親子のコミュニケーションにとっても、子どもの自己肯定感にとっても、とても大切な経験だと改めて感じました。
習字の時間に“ピンチ発生”。筆を洗い忘れた!
ある日のこと。
いつものように子どもと学校の話をしていたとき、ふとこんなことを話してくれました。
「今日の習字で、筆を洗うの忘れててさ…
次の文字を書こうとしたら、固まっててピンチだったんだよね」
筆を洗い忘れるというのは、小学生あるある。
だけど本人からすると、授業中に気づいたら結構な焦りポイントです。
私は、
「あら、それは焦るね。どうしたの?」
と続けて聞きました。
すると子どもは少し得意そうに、こう続けました。
そこで思いついたのが「スポイトの水差し」
「筆が固まってたんだけど、スポイトの水差しがあったから
それでちょっとずつ水をかけたら、なんとかなるかもって思ってさ…。
試したら、ちゃんとほぐれてくれたんだよ!」
パニックにならずに、
「どうすれば乗り切れるか?」を自分で考えたこと。
道具を工夫して状況を変えようとしたこと。
これは子どもにとって大きな“問題解決の成功体験”です。
さらに驚いたのが、その後の言葉でした。
「しかもね、いつもより上手に書けたんだよ!」
筆の状態が整ってホッとしたのか、
集中力が切れずにそのまま良い形で書き進められたようで、
「なんかね、今日の字、いつもより上手に書けた気がする!」
と嬉しそうに報告してくれました。
ピンチ→工夫→成功→良い結果
まさにポジティブな流れです。
私が伝えた言葉「それ、ピンチをチャンスに変えたね!」
私はすぐにこう言いました。
「それってすごいことだよ。
ピンチだったのに、自分の工夫でチャンスに変えられたんだね!
そういう力って、とても大事なんだよ」
すると子どもは、
照れたように笑いながらも、とても誇らしげな表情をしていました。私はこの笑顔を見て、あぁ、この出来事を
“成功体験として認めてあげる”
ことができて良かったと感じました。
この出来事から感じたこと
今回の習字の話には、子どもの成長がたくさん詰まっていました。
✔ ① ピンチに対して自分で考えて行動できた
「どうしよう」で止まらず、
「何かできることは?」と考える姿勢はとても大切。
✔ ② 道具を工夫する柔軟さがあった
スポイトの水差しを使うという発想は、本当に素晴らしい工夫です。
✔ ③ 結果につながった成功体験
工夫 → 解決 → 良い結果
この流れは、子どもの中で大きな自信になります。
✔ ④ その瞬間を“褒めるポイント”として拾えた
小さな成功でも、親が言葉にして認めてあげることで、
その経験が「自分はできる」という感覚につながります。
親にできるのは「成功の意味を言葉で伝えること」
子どもは成功しても、
その価値を自分ではうまく言語化できないことがあります。
だからこそ親が、
- 「それはすごい工夫だね」
- 「困ったときに考えられたのは成長だよ」
- 「ピンチをチャンスに変えられたね!」
と“行動の価値”を言葉にしてあげることがとても大切です。
そうすると、子どもは
「自分の工夫が役に立ったんだ」
「また同じように考えてみよう」
と前向きな力を育てることができます。
まとめ:子どもの「できた!」は日常の中にある
子どもの成長は、特別な出来事の中だけにあるのではなく、
今回のような小さな場面にこそ、たくさん隠れています。
そして親がその瞬間を丁寧に拾い上げて、
価値づけしてあげることが、
子どもの自己肯定感や問題解決力につながります。
今回の習字の出来事は、
まさにそんな “小さな大成功” の一つでした。
同じような場面に出会ったときの参考になれば嬉しいです。


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