「やさしいね」「頼りになるね」
そう言われることが多い子どもほど、
知らないうちに“重たいもの”を抱えてしまうことがあります。
わが家の娘も、学校ではよく友だちの相談にのるタイプでした。
困っている子がいれば放っておけず、話を聞き、寄り添う。
けれどある日、ぽつりとこんな言葉をこぼしました。
「でもね…あの子、とっても大変で…」
その言葉の奥にあったのは、
友だちの大変さを“自分のこと”のように背負ってしまう苦しさでした。
断れない子どもが友だち関係で抱えやすい“しんどさ”
やさしいわが子は、
- 相手の気持ちを想像する力が高い
- 空気を読むのが得意
- 「自分が我慢すれば丸くおさまる」と考えがちでした。
その分、
相手の感情と自分の感情の境目があいまいになりやすいのです。
友だちの悩みを聞くうちに、
・眠れなくなる
・学校に行くのがつらくなる
・理由のわからない不安や悲しさを感じる

こんなサインが出ていたら、心が少し疲れている合図かもしれません。
「断れない」の裏にある子どもの気持ち
娘に話を聞いてみると、
こんな気持ちを抱えていました。
- 友達もしんどいのに、断ったら、冷たいと思われそう
- 自分が聞かなかったら、誰も聞いてくれないかも
- 友だちを裏切るみたいで怖い
断れないのは、弱さではなく“やさしさ”。でも、そのやさしさが
「自分をすり減らす形」になってしまうとき、
親の関わりが必要になってきます。
親がまずできること|正そうとしない
つい、こんな声をかけたくなることはありませんか?
- 「そんなに真剣に聞かなくていいよ」
- 「気にしすぎじゃない?」
でもこれらは、
子どもにとって
「自分のこの気持ちは間違っているのかな」と感じさせてしまうことも。
まず大切なのは、
「それだけ真剣に考えてたんだね」
「大変だったね」と、気持ちそのものを受け止めることでした。
親子で気づいた「境界線」という考え方
このあと、
わが家では「自分と相手の気持ちの境界線」という考え方を
親子で少しずつ知っていきました。
- 相手の問題は、相手のもの
- 助けるかどうかは、自分で選んでいい
- しんどくなったら、離れてもいい
この考え方を知ったことで、
娘は少しずつ
「聞かない選択」もしていいんだ
と思えるようになりました。
このときに親子で読んだのが、
「同意(YES・NOを自分で決める)」をテーマにした本でした。
▶︎ 関連記事
- [子どもを守る言葉「同意」って何?YES・NOは自分が決める]
まとめ|やさしさを守るために
断れない子どもが抱えるしんどさは、
外からは見えにくいものです。
だからこそ、
- 無理をしていないか
- 誰かの感情を抱えすぎていないか
そっと気づける存在が、
家庭にあることが大きな支えになります。
やさしさは、守られてこそ力になる。そのことを、
わが家は娘と一緒に学んでいきました。

この体験のように、断れない子どもがしんどさを抱えてしまう背景には、
声かけだけでなく「考え方」や「心の境界線」が関係していることもあります。
断れない子どもへの関わり方を、
体験・声かけ・考え方の3つの視点からまとめた記事はこちらです。
▶︎ [断れない子どもへの声かけと関わり方|やさしすぎる子を守るヒントまとめ]

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